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3.むし歯をつくらない食べ方は?
〇おやつ=補食≠甘いもの
「おやつ」と聞くと、甘いデザートやスナックなどの菓子類を思いがちですが、子どもには1日3回の食事では足りない栄養を補うための食事が必要です。
その食事は補食「食事では十分にとれない栄養を補う食事」です。
子どもは胃が大きくないので、1回の食事量が少なくなります。1度では十分な栄養を摂取することができないので、朝食・昼食・夕食の間に栄養を補う食事を摂ります。
その補食の量は次の食事に影響しない程度で、単なるお菓子類ではなく、炭水化物・いも類・乳製品・野菜・果物を組み合わせ、足りない栄養を補うことが理想です。
手軽なお菓子をおやつに利用していると、お菓子を与える機会が増えて十分な栄養が摂れないこともあるでしょう。
さらには、簡単に終わらせようと、ご飯の代わりにお菓子を与えることが無いようにしましょう。
〇こんなことをしていませんか?
『ご飯を食べたあとに他の物を食べる』、『車に乗った時にアメを1粒あげる』、『お風呂上がりにアイスを食べる』、『のどが渇いたときにジュースや乳酸菌飲料を飲ませる』など思い当たることはないでしょうか?
甘いものの中に歯にくっつきやすい物をちょこちょこ食べると、口の中が酸性になりむし歯をつくりやすい環境ができます。
また、子どもは多くの水分を必要とします。ジュースや乳酸菌飲料には砂糖も含まれているので、日常の水分補給はお茶や水がよいでしょう。
Q.炭酸飲料500mlに含まれている砂糖の量を知っているかな?
(1)27g(スティックシュガー9本分)
(2)42g(スティックシュガー14本分)
(3)57g(スティックシュガー19本分)
ジュースや乳酸菌飲料には実はこんなに多くの砂糖が入っています。
『少しだけなら大丈夫だろう』という量の問題ではなく、口の中に食べ物が入る回数を少なくすることが大切です。お母さん、お父さんだけでなく、家族みんなで考えてみましょう。


〇豊かな食に出会うための知恵
しっかりと食事をするには、
1.体を使ってたくさん遊ぶ
2.お腹が空いた状態にする
3.しっかり睡眠をとる
以上の3つがとても大切です。
きちんとした食生活を身につけるには、まず、生活習慣を整えること、「早寝・早起き・朝ごはん」を実践し、「1日3食食べる」習慣を身につけましょう。また、乳幼児期から様々な味に慣れ親しみ、食べられる食材を広げていくことが大切です。