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町政報告(令和5年9月)

印刷用ページを表示する 更新日:2023年10月2日更新

(はじめに)

 皆様、こんにちは

9月定例美咲町議会が閉会しましたので、美咲町政についてご報告いたします。

 

(新型コロナウイルス感染症)

 まず、新型コロナウイルス感染症についてです。9月20日から、接種可能な全ての年代を対象に、オミクロン株派生型「XBB」に対応したワクチンを使用した秋接種が始まりました。

定点医療機関から報告される感染者数は毎週増加しており、警戒が必要な状況です。今後「第9波」の流行が起こることが懸念されています。

ワクチン接種や場面に応じた適切な判断による感染防止対策を講じていただき、引き続き感染予防に努めてくださいますようお願いします。

 

(こども・子育て支援)

 次に、こども・子育て支援についてです。

2年前から若手職員のプロジェクトチームで開発に取り組んでいた「子育てアプリ」を、美咲町公式LINE 通称「みさキッズ」の運用を開始しました。子育て世代を中心に年齢に応じた子育て情報やイベント情報をプッシュ型での配信、情報の検索も簡易的に行えるなどの機能があります。

このアプリの防災情報やイベント情報などは、子育て世代でない方にも有益な情報となっています。ぜひ多くの方にこのアプリへ登録してください。

(ファミリー・サポート・センター事業)

 次に、ファミリー・サポート・センター事業についてです。この事業は「援助を受けたい人(依頼会員)」と「援助を行いたい人(提供会員)」が会員となり、地域で行う有償の相互援助活動事業です。対象となるお子さんは、0歳から小学生までで、依頼会員は残業・休日出勤時のこどもの預かり、習い事への送迎、産前産後や体調不良時のサポートなどの支援をお願いすることができます。

提供会員は有償ボランティアとして活動するため、ボランティア保険に加入することになっており、万一の時も安心な制度です。

 現在、美咲町の会員は依頼会員、提供会員ともに少ない状況です。

 町としては、子育て世代の方や、多くの町民の方に会員登録を行っていただけるよう、この制度の仕組みについて、しっかりPRに努めてまいります。まちぐるみで子どもの成長を支えるために、ぜひ会員への登録をお願いします。

(みさキッズスマイルフォトコンテスト)

 次に、みさキッズスマイルフォトコンテストについてです。「こどもの笑顔はみんなの幸せ」を目指すまちの取り組みとして、子どもの笑顔の写真を募集したところ、125点の応募がありました。

9月21日に審査会を開催し、各賞を決定しました。10月15日開催の「たまごまつり」で表彰式を行いたいと考えています。たくさんのご応募ありがとうございました。

ご応募いただいた写真は、今後、美咲町が取り扱う、広報誌や公式SNS、印刷物に活用させていただきます。

 

(3市町連携事業)

 次に、ベビーファースト宣言をした高梁市、吉備中央町、美咲町の3市町連携事業についてです。各図書館の機能充実や子供の読書活動推進を目的に、8月から図書館相互利用事業を開始しました。

色々な図書館を巡り、これまでになかった本との出会いを楽しんでいただけることはもちろん、各館趣向を凝らした催しなど、子どもたちの好奇心や探求心をくすぐるようなイベントも企画しています。それぞれの図書館で借りた本はどの図書館でも返却することができますので、ぜひ、この機会に連携図書館に足を運んでみませんか。

また、8月からこどもデジタルスタンプラリーも開始しました。スタンプラリーは10月末まで開催し、3市町がそれぞれ2カ所ずつ計6カ所の遊び場を選定しており、集めたスタンプの数によって抽選で素敵な商品が当たります。美咲町では、みさキッズパークとまきばの館を選定しています。特に子育て中の皆さん、お子さんとの楽しい一時をこの遊び場で過ごし、素敵な商品をゲットしてみてはいかがでしょうか。

 

(多世代交流拠点整備)

 次は、役場庁舎の移転を含む美咲町多世代交流拠点整備についてです。7月から造成工事に着手していますが、建設資材等の納期の遅れ、再生可能エネルギーの導入、令和6年4月1日から始まる建設業界の週休2日制度等の影響から、図書館や公民館などが入居する生涯学習棟、物産センターなどが入居予定の産業観光棟が、令和6年4月の完成、役場庁舎が令和7年2月の完成と、当初計画から2、3カ月程度延期となる見込みです。

 旧旭小学校を大規模改修し、旭総合支所や西川診療所、児童館、図書館、岸田吟香記念館、訪問看護ステーション、貸しオフィスなどが入居予定の旭地域多世代交流拠点施設については、現在、工事請負事業者の提案募集を行っており、令和6年10月の完成を目指します。

 

(大規模改修事業)

 次に、大規模改修事業についてです。公共施設の老朽化が進んでおり、大規模な施設更新や施設の集約化等が必要な施設が増えてきています。

まず、美咲町老人福祉センターあさひが丘については、入浴施設や機能訓練施設、屋根の大幅な改修など大規模改修を行うこととしており、1億数千万円の事業費が必要です。

次に、柵原吉井特別養護老人ホーム組合の吉井川荘については、空調、照明などの大規模改修

を進めており、1億円余りの事業費が必要です。

本町は9つの一部事務組合の構成団体となっており、今後も複数の一部事務組合で、大規模な施設改修等が予定され、大きな財政負担となる可能性があり、懸念材料となっています。

 大規模改修事業には、多額の経費が必要となるため、本町の財政状況を勘案しながら、計画的な改修に努めてまいります。

 

(義務教育学校)

 次に、義務教育学校の整備についてです。

旭学園につきましては、7月12日には岡山県議会文教委員会が視察に訪れるなど、既に30件近い視察を受けており、県内外から大きな注目を集めています。

来年10月には全国へき地教育研究大会岡山大会の会場に選ばれました。

柵原学園につきましては、令和6年4月の開校に向け、校舎建築工事は予定通り順調に進んでおり、進ちょく率は現時点で40%程度となっています。

 現在総務・PTA部会で校章、校歌、制服について協議を重ね、通学部会ではスクールバス・自転車・徒歩における通学方法を大筋でまとめるなど、開校に向けて精力的に協議を重ねていただいています。

 

(全国及び県学力・学習状況調査)

 次に、全国学力・学習状況調査についてです。4月18日に小学校6年生と中学校3年生を対象に実施し、小学校の算数は全国及び県の平均を上回り、国語は全国及び県平均と同程度でした。

中学校は、国語は全国及び県平均と同程度、数学・英語は全国及び県平均を下回る結果となりました。全体的には授業での内容理解は、高い傾向を示しています。

 県の学力・学習状況調査につきましては、全国学力・学習状況調査と同日に小学校3年生から5年生と中学校1・2年生を対象に実施しました。

小学校の国語と算数は全国と県平均を上回るか同程度以上。中学校の国語は全国または県平均を上回り、数学と英語は、おおむね全国または県平均と同程度でした。

 今回の調査結果を踏まえ、教育委員会と学校が連携した小中一貫教育を主軸とした着実な学校教育をさらに推進してまいります。「地方創生は教育と人づくりから」という信念のもとに、学力向上とともに、これからの変化の激しい社会を生き抜く力の育成にも取り組んでまいります。

 

(DX)

 次に、DXへの取り組み状況についてです。役場業務の見える化と改善、いわゆるBPRに取り組むとともに、町民サービスの向上と行政サービスの効率化を目指し、DX推進計画の作成を進めているところです。

先般、第4回美咲町DX推進本部会議を開催して「子育て」分野、「買い物・移動」分野、「健康」分野、「行政サービス」分野の4分野から、15項目を計画に盛り込むことを了承しました。

9月12日から25日までの間、パブリックコメントを実施しました。今後、寄せられたご意見を参考にDX推進計画を策定してまいります。

 

(行財政改革の推進)

 次に、行財政改革の推進についてです。人口減少に伴う財政収入の減少や、施設の老朽化による大規模改修等が必要となる中、この町が将来世代に負担を残さずしかも生き残るためには、行財政改革は、避けて通れないものと考えています。

 町では美咲町行財政改革審議会を設置し、現在、公共施設のあり方など公有財産マネージメントの推進や、補助金のあり方など住民ニーズに合わせた事業の見直し、住民との協働などをご審議いただいています。

 こうした行財政改革は、確かに痛みを伴う場合もありますが、全てを収縮するのではなく、必要なものはしっかり残していく、場合によっては充実させていく、いわゆる「賢く収縮するまちづくり」を目指して取り組んでまいりますので、皆様方のご理解、ご協力よろしくお願いします。

 

(ふるさと納税)

 次に、ふるさと納税についてです。美咲町の魅力発信や返礼品の発掘・見直しなど、多くの方に美咲町へご寄付いただけるよう努めています。

 企業版ふるさと納税については、美咲町のまちづくりにご賛同いただくともに、実質1割のご負担で済むことも手伝って、ご寄付いただける企業が増えてきています。

 また、美咲町では、ふるさと納税制度を活用して、返礼品はありませんが、町民の方からもご寄附いただける「ふるさとの学校等応援寄附金」の募集も行っています。この寄附金は、町内の小中学校や保育園の施設の整備のほか、乳幼児や児童・生徒が笑顔となる取組に活用します。

町民の皆さん、子どもたちの笑顔のために、「ふるさとの学校等応援寄附金」にご協力くださいますようよろしくお願いします。併せて、町外にお住まいの親戚やお知り合いの方がいらっしゃいましたら、ふるさと納税の声掛けをしてくだされば幸いです。よろしくお願いします。

 

(空き家対策)

 次に空き家対策についてです。少子高齢化による人口減少に伴い、美咲町においても空き家は増え続けています。

現状の課題は、空き家は増えているが、活用されるものはあまり増えていないということです。

ひとり暮らし高齢者の転居や施設入所によるもの、家への愛着や他人が住むことへの抵抗感から売却をためらうものなど、空き家となる理由はさまざまですが、空き家になると敷地の荒廃や建物の老朽化が急速に進み、危険な状態になってしまいます。

また、未利用の空き家は負の遺産であり、空き家が原因で起きた損害は所有者の責任となります。いくら相続放棄をしても、相続財産管理人に財産を引き継ぐまでは、空き家の管理義務を負わなければならない可能性があります。

 美咲町では、この10月から約1,200件の空き家について、現地を訪問し、詳細な実態調査にとりかかる予定です。

 この実態調査の結果に基づき、相続登記や適正な管理、解体を促し、居住可能な空き家については、地域の貴重な資源として利活用の可能性を探っていく予定です。

実態調査の日程等は、広報みさきや回覧、告知放送でお知らせします。

 (帯状疱疹ワクチン接種費用助成)

次に、帯状疱疹ワクチン接種費用の助成についてです。接種費用の負担を軽減することにより予防接種を促進し、帯状疱疹の発症、重症化を予防することを目的に、予防接種費用の一部を助成する制度を新たに設けます。

帯状疱疹は、神経に潜伏した水疱瘡(みずぼうそう)のウイルスが、加齢による免疫力の低下や過労、ストレス等が引き金となって再活性化し、皮膚に強い痛みや発疹などを発症させる病気です。発疹が治まった後も長期にわたり痛みが続く、帯状疱疹後神経痛と呼ばれる症状が残る場合もあります。

ワクチンについては、2種類のワクチンが薬事承認されていますが、現在は全額自己負担となる任意接種となっています。

今回新設する補助制度は、50歳以上の方を対象に、接種費用の半額を、上限を設けて補助するもので、10月1日から事業を開始します。

 

(元気な農業応援事業及び畜産事業者支援事業)

 肥料価格高騰の影響を受けた農業者を応援するため、田については水稲及び転作作物、畑については町振興作物等を栽培している面積に応じて10㌃あたり7,000円を補助する「元気な農業応援事業補助金」を新設し、現在、申請者に順次補助金の交付を行っているところです。

畜産事業者支援事業補助金については、飼料価格高騰の影響を受けた畜産農家を応援するため、畜種ごとに県が定めた交付額に頭羽数を乗じた金額と町独自の額を上乗せした金額を畜産農家に補助するものです。現在、対象畜産農家に申請書を送付する準備を進めているところです。

 

(架空請求詐欺)

 次に、架空請求詐欺についてです。美咲警察署管内防犯連合会と美咲警察署が連携し、「架空請求詐欺」への注意を呼び掛けるステッカーを作成しました。先般1200枚のステッカーが地元社会福祉協議会に贈呈され、今後、高齢者向けの集会などで配布されます。

ステッカーでは「未払金」や「ウイルス感染」そして「電子マネーのカード番号」といった言葉に注意するよう呼び掛けています。

不審な電話がかかってきたら、焦らず、悩まず、身内や知人、そして警察などに相談しましょう。

 

(記念事業)

 次に、記念事業の開催についてです。

 今年は、月の輪古墳発掘70周年、旧片上鉄道開業100周年、そして岸田吟香生誕190年の節目の年に当たります。 

 月の輪古墳につきましては昭和28年年8月15日に発掘が開始され、今年は発掘から70年目に当たります。

 飯岡地域の皆様が、地域の宝である月の輪古墳の遺産を今日まで脈々と受け継ぎ、70周年の節目である今年、地域総ぐるみで記念イベントを企画運営されました。

 くらしき作陽大学の澤田教授による記念講演のほか、柵原太鼓やフラダンス、地元の子どもたちによる合唱や月の輪踊りなど、地域の住民が主役となった素晴らしいイベントでした。

 旧片上鉄道開業100周年の記念イベントについては、4月2日に続き、第2弾として9月16日に「ビアレールと夜汽車の会」と題して記念イベントが行われました。「柵原ふれあい鉱山公園」から津山市の「津山まなびの鉄道館」を結ぶ「レトロリレーバス」も運行され、旧片上鉄道を偲ぶとともに、鉄道のロマンに触れることができる楽しいイベントでした。

次に、岸田吟香についてですが、今年は岸田吟香生誕190年の節目にあたります。

現在の栃原に生まれ、幕末から明治期この文明開化の時代を前向きに生きた吟香は、美咲町が生んだ業界の先覚者でした。

吟香が31歳の時、現在の兵庫県播磨町出身であるジョセフ・ヒコらと日本で初めての民間主導による新聞を創刊したのを記念し、10月15日からの新聞週間に合わせ10月14日、旭町民センターで生誕190年の記念イベントが開催されます。武庫川女子大の山口教授による記念講演のほか、岸田吟香とジョセフ・ヒコそれぞれ出身地の町長対談も予定しています。皆さんのおこしをお待ちしています。

 

(行楽の秋の話題)

 最後に、行楽の秋の話題です。日本最大の規模の2DAYクラシックカーツーリングであるベッキオバンビーノのイベントで、10月8日には約80台のクラシック―カーがまきばの館を訪れます。ベッキオバンビーノとはイタリア語で子どもの心を持ち続ける大人・永遠の少年という意味があるそうです。少年・少女に立ち返って、楽しんでみてはいかがでしょうか。

10月15日には、亀甲駅前、亀甲商店街周辺を会場に4年ぶりにたまご祭りが開催されます。こども議会でもたまごまつりの開催を望む質問もあり、多くの方が楽しみにしていると思います。当日は、会場が黄色に彩られ、交流の輪が広がることを期待しています。

10月29日には2つの大きなイベントが開催されます。一つ目は、まきばの館で倭文西まちづくり協議会主催のどんとこい収穫祭が開催されます。当日は、地元の人が丹精込めて育てた秋の収穫物が格安で販売されるほか、色々な企画も用意されています。地域の絆を深めるとともに、倭文西地域の魅力をしっかりPRしていただきたいと思います。

2つ目は昨年に続き、中央運動公園を会場に桃TARO・EXPO2023が開催されます。現時点、138店舗が出店する県内でも最大規模級のイベントであり、町内では過去最大となる2万人以上の来場者が見込まれています。当日は、地元企業提供の特産品など、豪華賞品も当たります。

話題満載のイベントが目白押しです。美咲町で行楽の秋を楽しんでみてはいかがですか。

 

(終わりに)

 以上、諸般の御報告とさせていただきます。ありがとうございました。


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