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町政報告(令和4年7月)

印刷用ページを表示する 更新日:2022年7月11日更新

(はじめに)
 皆様、こんにちは。6月定例美咲町議会が閉会しましたので、最近の町政についてご報告いたします。

(新型コロナウイルス感染症)
 はじめに、新型コロナウイルス感染症の状況についてです。  4回目のワクチン接種につきましては、60歳以上の方と、18歳以上60歳未満で基礎疾患を有する方、重症化リスクが高いと医師が認める方が対象で、3回目接種から5か月以上の間隔を空けて接種が可能となります。順次接種券を送付いたしますので、積極的な接種をお願いします。
 町は8月のお盆過ぎから3回目の集団接種をされた方を対象に、中央、旭、柵原の各地域で集団接種を行う予定です。

(6月補正【コロナ対応分】)
 新型コロナウイルス感染症や原油価格の高騰などの影響による物価高騰に対応するための6月補正予算が議決されました。このうち、国の地方創生臨時交付金を活用し町民に対し、久米郡商工会商品券(かけはし)の配布や、小・中学校給食への支援を行います。商品券については、令和4年7月1日現在、美咲町の住民基本台帳に登録されている全町民を対象とし、生活応援商品券として7月下旬ごろ1人あたり6,000円分配布し、消費者の負担軽減と地域の消費喚起を図ります。小・中学校給食への支援については、学校給食の食材価格高騰を受け、保護者への負担を増やすことなく、子どもへ安全・安心な給食を確実に提供するため、高騰した食材の増額分を補助することにしました。
 また、食費の物価高騰等に直面する低所得の子育て世帯への支援として、給付金を支給します。対象者は、児童扶養手当受給者や児童手当受給者で住民税均等割非課税世帯の方などで、児童1人当たり5万円給付するなどの補正予算を行っています。

(多世代交流拠点整備)
次に、役場庁舎の移転を含む美咲町多世代交流拠点整備についてです。現在、公募型プロポーザル方式により事業者からの技術提案書の募集を行っており、8月中を目途に、請負予定事業者の選定を行う予定です。旭小学校のリノベーション(大規模改修)による旭地域の多世代交流拠点整備につきましては、旭みらいデザイン検討委員会を中心に、入居するサービスの検討を行っているところです。

(義務教育学校)
 次に、義務教育学校の整備についてです。旭学園は校舎増築と改修工事の実施設計が完了し、建築に向けた準備を行っています。柵原学園の施設整備については、山林部分を削り、敷地を埋め立てる造成工事が本格的に始まっており、日々、土地の形状が完成形に向かって変化している状況です。地元書副地区の皆さまのご協力と造成工事請負業者のご尽力により、現在のところ順調に工事が進んでおります。この造成工事が完了しますと、12月頃から校舎などの建築工事を行っていく予定です。
 いずれにいたしましても、非常にタイトなスケジュールになっており、令和5年春の旭学園、令和6年春の柵原学園の開校に向けて、着実に準備を進めてまいります。

(行財政改革)
 さて美咲町の人口は17年前の合併時の16500人が13200人になりましたが、町の財政規模は変わっておらず、同規模自治体に比べとても大きい予算規模となっています。人口は県内最速のペースで減少しており、20年後には9000人になると予測されています。そこで「人口維持・歳入維持を前提としたこれまでのまちづくり」から、「人口減少・歳入縮小時代を見すえた新しいまちづくり」への転換を図り、持続可能なまちづくりを実現するため、行財政改革を進めています。行財政審議会委員の皆様に幾度となる御審議、ご尽力をいただきながら美咲町行財政改革大綱「美咲町経営マネジメント指針~『賢く収縮するまちづくりに向けた行財政改革の取り組み』」を令和3年3月に策定しました。

令和3年度は行財政改革の基本理念に掲げる
▼住民が安心して笑顔で暮らし続けるための「筋肉質な財政構造」の構築 ▼変化する環境に対応し、魅力的で住みやすい町をつくるための「柔軟に変革できる行政組織」の構築を進めるための柱となる取組―を審議会でご審議いただき町に意見書をいただきました。本年度はそのご意見を基に業務の見直し改善をさらに進めてまいります。改革は、一朝一夕にはいきません。ときには痛みを伴い、理解を得ることが難しいこともあるかもしれませんが、この町が今後生き残っていくためには必要不可欠なプロセスです。行財政改革は住民の皆様のご理解とご協力がなければ進むことはできません。将来を見すえ、後の世代に負担を残さないためにも議会や町民の皆様とともに取り組んでいきたいと思います。

(美咲DMO)次に、地域づくり法
 人としての「美咲DMO」です。役場本庁舎前の空き店舗をリノベーションして、地域づくり拠点が5月にオープンしました。拠点の名称は、「ミサキアエル」です。 
地域おこし協力隊や町内外の人が出会い、つながり、地域課題の解決に向けて活動する拠点になればと期待しています。今後、地域課題の解決を地元の人と一緒に進めていく10人の起業家、いわゆるローカルベンチャーを募集することとしております。

(桃太郎サミット)
 次に、桃太郎サミットについてです。10月29日、30日の2日間、全国の桃太郎が集結する「桃太郎サミット」が本町で開催されます。現在、プレイベントとして5月7日の「いぬ・キジ・さるの里と棚田をめぐるバスツアー」をスタートに、「桃太郎の百々人形づくり講座」や「三休公園遊歩道桃太郎ウォーキング」が開催されました。私もバスツアーに参加しましたが、町内外から多くの方が参加され、関心の高さを感じたところです。
 引き続き、関連イベントが計画されておりますので、多くの方に参加していただきたいと思います。町としてもこのイベントの成功に向けてしっかり支援してまいります。

 (生涯学習講座の開催)
 生涯学習講座については、今年度からの特徴として町民のいろいろな興味や趣味に対応するため、多種多様なコースを設けた内容となっています。だれでも、いつからでも学習でき、さらに地域を超えて参加できるよう工夫を凝らした講座にしています。健康づくり講座やくらしに役立つ情報講座、心豊かに身につく教養講座、子ども対象の講座、栄養講座など年齢や男女を問わず多くの方が気軽に学べるよう約80講座を設け、学習の場を提供しています。
 また、講師を紹介する人材バンク制度も設け、お近くのコミュニティーハウスや集会所などで学習できるようにしました。ぜひ、各種講座へのチャレンジやいろいろな方との出会いも楽しんでいただきたいと思います。

(ひまわりいっぱいぷろじぇくと)
大阪府岬町との友好交流都市事業の一環で行っている「みさきひまわりいっぱいぷろじぇくと」についてはこの春、種を蒔いていただける協力者を募集したところ、100を超える個人や団体からの応募がありました。たくさんの方にご協力いただき、ありがとうございました。町内のいたるところでひまわりが咲き誇り、交流の輪が広がることを楽しみにしています。

(防災)
 現在、梅雨の真っ只中であり、大雨に対する警戒が必要な時期です。町では災害時に的確に対応できるよう、5月30日に開催された岡山県水害対応訓練に参加し、県や関係機関と連携をとりながら、大雨災害発生時に町として取るべき対応について、実戦さながらの訓練を行いました。この日は飯岡地区の皆様にも参加をいただき、避難所開設訓練や防災備品の使用方法の確認を行ったところです。

 防災につきましては、全職員を挙げて対応し、町民の安全を守りたいと考えておりますが、地域の自主防災組織の協力がぜひとも必要です。9月4日を防災訓練の日とし、各自主防災組織の参加を呼びかけていますので、よろしくお願いします。昨年度は「美咲町防災ガイドブック」を更新し、災害時の各自での備えや地域での行動などを追加しました。マップも見やすくしたものを作成し、併せて各ご家庭に配布していますので、ご家庭において非常時の際、どう行動するかなどを話し合い、いざというときに備えていただくようお願いします。

(鳥獣害対策)
 美咲町の鳥獣害対策アドバイザーで広報みさきに毎月コラムを連載していただいている井上雅央さんと美咲町民が鳥獣害対策に奮闘する姿が、6月にNHKスペシャルで全国に紹介されました。これまでの電気柵による防護とわななどによる捕獲に加え、地域ぐるみで鳥獣を寄せつけない地域にしていくための取り組みを指導されています。引き続き、各地で指導していただこうと思いますので、受講を希望される地域や団体があれば役場産業観光課へご連絡ください。

(小規模多機能自治) 
 住民主体の地域づくりを進めていくための「小規模多機能自治」については、倭文西まちづくり協議会が中学生以上住民全員アンケートをもとに地域みらい計画をつくり、美咲町初の「小規模多機能自治組織」として認定されました。「福祉・防災」「空き家・草刈り」「子ども・子育て」「外からの交流・観光」の4つの部会を設け、認定式の後もみなさん積極的に話し合いを進めておられました。この地域も人口減少が進んでいますが、森岡洋省会長は「にぎやかな過疎を目指す」といわれていました。人口減少を嘆いてばかりではなく、みんなで力を合わせて幸せが感じられる地域をつくっていこうという思いが伝わり、この地域の将来がとても楽しみになりました。美咲町では13のまちづくり協議会の単位でこの小規模多機能自治組織づくりを目指しており、ほかにも4つの地域が中学生以上の住民全員アンケートを終え、さらに4つの地域がアンケートに取りかかろうとしています。「つながる 広がる みさきの力」を合言葉に、地域の力を上げていきたいと思います。

(終わりに)
 以上で諸般の報告を終わります。
 コロナ禍に加え、いよいよ夏本番になり、しばらくは猛暑が続きます。どうぞ、体調管理にお気をつけいただき、元気でお過ごしになられますようお祈りいたします。ありがとうございました。


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