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青野町長 令和3年3月定例会閉会挨拶

印刷用ページを表示する 更新日:2021年3月23日更新

 令和3年3月定例会 青野町長閉会挨拶(令和3年3月19日)

(はじめに)

 3月定例会の閉会にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。

 議員の皆様方には、ご提案いたしました諸議案に対し、終始精力的にご審議いただき、適切なるご議決、ご決定を賜りましたことについて、厚く御礼申し上げます。また、審議中にいただいたご意見、ご提言については真しに受けとめ、これからの町政運営に生かしてまいりたいと考えています。

 

(庁舎移転と町政懇談会)

 さて、ご審議、ご議決いただいた議案の中でも、最も重要だったのが、美咲町役場の位置を定める条例の一部改正であります。

 美咲町で初めての議長を含む出席議員の3分の2の賛成が必要な特別多数議決案件でありましたが、議員各位とともに「歴史的な第一歩」を踏み出すことができ、責任の重さをかみしめているところです。

 以前から申し上げているとおり、建物のハコの部分よりも中身が大事です。これからその中身について「美咲町みらいデザイン検討委員会」でご議論いただいた整備基本計画をベースとして、町民の皆様と十分な意見交換をしていきたいと思います。

 感染症対策のこともあり、少人数単位にはなりますが、できるだけ私自ら参加させていただき、地域の課題、まちの未来について話し合うことを楽しみにしています。

 

(予算)

 また、令和3年度当初予算については、町民皆様に行政サービスが行き届くよう、迅速かつ丁寧な執行について指示をいたします。

 さて、議員の皆様におかれましては今任期、最後の議会となりました。この4年の間には、新庁舎を含む町中心部の拠点整備について執行部と議会の意見の対立、約400カ所の被害が出て役場の対応が議会や住民から厳しい指摘を受けた西日本豪雨、前町長の辞職などがあり、平成30年12月、私が第3代の町長職を務めさせていただくことになりました。

 振り返ってみれば、就任時には町の最上位計画である第2次町振興計画の見直しができておらず、合併に伴う交付税が10億円減少する中で行財政改革大綱は平成21年度で期限切れとなったまま。柵原地域の学校建設も議論が止まっていました。

 町の進むべき方向が定まっておらず、何をどこから手をつけていいかわからない状態で、組織としてのまとまりも感じられず、率直に申し上げて地方創生の実現や各種施策の推進は望むべくもない状況でした。

 「町の立て直しはまず役場組織の立て直しから」という強い思いの元、新三役体制とし、政策推進監には総務省から派遣を受けていた山本翔紅さんに加え、県から井上博登さんを迎え入れ、役場組織の機構改革を断行、人事も刷新しました。同時に、組織として政策を決定し、課題を解決していくために政策調整会議を設置しました。

 一年前の第3次町振興計画の策定に続き、ここにきて新庁舎建設を含む交流拠点や、柵原、旭の義務教育学校整備、第3次教育振興基本計画、生涯学習推進計画、福祉分野の上位計画として地域福祉計画、行財政改革大綱、義務教区学校の開校準備委員会など、まちにとって初めて、あるいは久しぶりの計画や方針の策定が大詰めを迎えています。

 その策定にあたっては、コンサルを使わず、多くの住民代表や有識者に熱心にご議論いただき、アンケートや多くの住民意見、議会での審議を経たうえで、町として進むべき方向を定めてきました。いよいよ実行段階に移ろうとしています。

 県北初の義務教育学校の建設、温泉施設の廃止、一度はとん挫した新庁舎を含む町中心部の拠点整備など就任直後から難しい判断が続き、様々なご意見をいただきましたが、私は「10年20年先の美咲町をみたときどうあるべきか」「部分最適より全体最適。ポピュリズムや大衆迎合ではなく、町民全体の有益を中立の立場で見定めていく」「結論が出せるものは決定し、先送りしない」。こうした信条と視点で、判断してきました。

 ときにはあえて賛否が分かれることや痛みの伴う提案もしてきましたが、最終的には議会として良識ある決定をしていただきましたことに感謝申し上げる次第です。

 今回ご勇退される議員の方には、町政推進に並々ならぬご尽力をいただきありがとうございました。中には、合併前の旧町時代から長年務められ、3町合併から今日までの新町建設の礎を築かれた方もいらっしゃいます。そのご労苦に心から敬意を表し、感謝いたします。今後とも大所高所からご助言いただき、お力を貸していただきますようお願いいたします。

 

(終わりに)

 厳しい寒さが続いた冬が終わり、まもなく町木の桜の花が開花しようとしています。長年わがまちを取り巻く停滞感、閉塞感、将来への不安を打ち破り、町名のように美しくきれいな花を咲かせていかなければなりません。

 先日、横断歩道を渡った加美小の児童が停車したドライバーにおじぎする姿が山陽新聞で紹介され、大きな反響を呼びました。こうした小さな輪がまち全体に広がれば、まちの魅力がもっと高められるのでと教えられた気がしました。

 このようにこの地域で長年はぐくまれてきた、人と人のつながりと絆の強さを生かし、その輪を広げ、人の力でまちを再生させていく。それこそが、町が目指す「ひと 輝くまち みさき」の理念です。

 当面は、新型コロナウイルス感染予防のワクチン接種をはじめとするコロナ対策に全力を挙げるとともに、町のみらいに向けては2校の義務教育学校整備、新庁舎を含む町中心部の拠点整備、小規模多機能自治の推進、行財政改革を重点的に進めます。

 まちにとってもいよいよ正念場を迎えていますが、われわれ職員は一丸となって挑戦を続けていくことをお約束し、3月定例会の閉会・並びに令和2年度末にあたりましてのごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。


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