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青野町長 町政報告(令和5年6月)

印刷用ページを表示する 更新日:2023年7月3日更新

令和5年6月定例会 町長報告

(はじめに)
皆さん、こんにちは。
6月定例美咲町議会が終わりましたので、美咲町政についてご報告します。

(こども・子育て支援)
 まずは、こども・子育て支援についてです。4月に、こども・子育て支援の旗振り役として、「こども笑顔課」を設置し、5月には私を本部長とする「こども笑顔推進本部」を立ち上げ、全庁的な支援体制をスタートさせました。
 また、「こどもの笑顔は みんなの幸せ」のキャッチフレーズを広く町民の皆さんにお知らせし、まちを挙げてこどもの成長を支援する機運を高めていくため、キャッチフレーズ入りの封筒の作製や、各自治会、各種団体会員の皆さんらにキャッチフレーズの配布を始めました。
 現在、町のポスターや各種媒体に使わせていただくため、「みさキッズスマイルフォトコンテスト」としてこどもの笑顔の写真を募集していますので、多くの方の応募をお待ちしています。
 8月からは、子育て支援アプリの運用を始めたり、新たに創設した「町こども笑顔基金」を活用した取り組みを順次実施してまいります。
 こども・子育て支援策の実施にあたっては、子育て世代の皆さんの要望をしっかり把握する必要があり、私や担当課長らが町民の皆さんと意見交換を行う「フラッとトーク」を始めました。 
 5月19日には、子育て世代の母親らでつくる「わんわんクラブ」と、また6月8日には「ひよこクラブ」の皆さんと「子育て環境の充実」をテーマとして意見交換し、5月29日には「みさき健康ポイント運営委員会」の皆さんと「健康」をテーマに話し合いました。いずれも皆さんからまちづくりに前向きで積極的なご意見をお伺いすることができ、非常に有意義なものとなりました。各種団体や地域からお声かけいただければこちらから出向いてまいりますので、みさき共創室へご連絡ください。
 また、県が本年度から実施する「少子化対策バックアップ事業」に本町が採択され、課題の洗い出しやニーズ調査などを実施する予定です。
 
(みさキッズパークオープン)
 4月12日には中央児童公園、愛称「みさキッズパーク」がリニューアルオープンしました。
 オープン以来、Gw、休日を中心に町内外から来られた多くの親子連れらでにぎわっており、公園に子どもたちのにぎやかな歓声が戻ってきました。
 「こどもの笑顔は みんなの幸せ」を掲げるまちのシンボルとして、より親しまれるスポットとなればと期待しています。

(多世代交流拠点整備)
 次に、役場庁舎の移転を含む美咲町多世代交流拠点整備についてです。5月16日に安全祈願祭が挙行され、いよいよ工事に着手します。
 図書館や公民館などの生涯学習棟、物産センターなどが入居予定の産業棟の建築を先行し、令和6年3月の完成を予定しています。役場庁舎につきましては、同10月の完成を目指します。美咲町多世代交流拠点施設については、7月から愛称を募集しますので、夢のある愛称を応募してくださいますようお願いします。
 旧旭小学校の大規模改修による旭地域多世代交流拠点施設については、旭総合支所や西川診療所、児童館、図書館、岸田吟香記念館、訪問看護ステーション、貸しオフィスなどの入居を予定しており、基本設計が完了しました。
 今後は、旭地域の住民代表による「旭みらいデザイン検討委員会」のご意見をいただきながら、詳細な設計に着手し、令和6年10月の完成を目指します。

(義務教育学校)
 次に義務教育学校の整備についてです。旭学園は4月に開校し、5月20日に開校記念式典を開催しました。岡山県教育委員会が人事を管轄する学校では初であり、県北第1号となる義務教育学校ということで非常に注目度も高く、県議会文教委員会をはじめ、既に多くの視察申し込みが相次いでいます。
 柵原学園につきましては、令和6年4月の開校に向け、校舎建築工事は予定通り順調に進んでおり、進ちょく率は現時点で30%程度となっています。
 現在は総務・PTA部会で、校章、校歌、制服について協議を重ね、通学部会でもスクールバス・自転車・徒歩における通学方法を大筋でまとめるなど、精力的に協議を重ねていただいているところです。
 7月4日と7日に地元説明会を開催しますので、ご都合のつく日にご参加ください。

(ふるさと納税)
 次にふるさと納税についてです。私が町長に就任したころの寄附額は1千万円程度でしたが、今では1億円を超えるレベルにまでなりました。
 さらに多くの方にご支援をいただけますよう、返礼品の見直しやPrに努めてまいります。
 また、本年度から企業版ふるさと納税にも本格的に取り組み、柵原学園をはじめとする学校整備や子育て支援などにご賛同いただける企業にご寄附をお願いしています。
 町民の皆さん、町外にお住まいの親戚やお知り合いの方がいらっしゃいましたら、ふるさと納税の声掛けをしてくだされば幸いです。ご協力をよろしくお願いします。

(電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援)
 次に電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援についてです。肥料価格高騰の影響を受けた農業者を応援するため、町独自の施策として「元気な農業応援事業補助金」を創設しました。
 水田については水稲及び転作作物、畑は町振興作物等を栽培している面積に応じて10アールあたり7,000円を補助します。
申請は8月中旬からになり、詳細な内容は町ホームページや広報みさき6月号でお知らせしています。
 また、中学生以下の児童・生徒がいる子育て世帯を対象に、児童・生徒1人あたり5千円を支給する「こども笑顔給付金」事業も町独自の施策として創設しました。7月中の支給を目指して、現在事務を進めているところです。
 その他、令和5年度の住民税均等割が非課税の世帯を対象に、1世帯当たり3万円を支給する「価格高騰緊急支援事業給付事業」、低所得者の子育て世帯を対象に、児童・生徒1人あたり5万円を支給する「低所得者の子育て世帯生活支援特別給付金」事業も実施しています。

(美作岡山道路)
 次に、岡山県が建設している高規格道路「美作岡山道路」についてです。町が取り組む飯岡地区の内水対策は、当初のポンプのみの排水計画から安全性をさらに高めるため「遊水地とポンプの併用」による排水計画に変更させていただきました。今後は遊水地予定箇所の地質調査を実施したうえで、必要とする遊水池の規模について、地権者をはじめとする地元の皆さんへ説明させていただきます。
 また、飯岡地区の滝谷池は、県が3月から堤体の開削工事を始めました。
 この工事により、以前から懸案事項でありました「老朽化による堤体の決壊」という不安要素が取り除かれると期待しています。
 美作岡山道路は今年度から用地取得も始まり、本格的に動き始めました。
 今後、事業の進行状況によって様々な問題・課題等が発生することが想定されます。そのため、町全体として対処するための組織として副町長をトップとし、関係課長でつくる事業調整会議を設置しました。この会議では、併せて地域振興施策についても検討してまいります。

(デジタル講座の実施)
 次に、デジタル講座について報告させていただきます。
 この講座は、デジタル社会が加速する中、社会全体でデジタルに関して理解していこう、デジタルの活用により生活の利便性を向上させようとするもので、例えば、スマートフォンを使ったインターネットの使い方、地図アプリやSnsの使い方などの 基本的な講座からネットスーパー、ネット予約、インターネット行政サービスなどの応用編まで、いろいろな内容を予定しています。本格的には9月から開始しますが、こんなことをしてほしいなどご意見、ご要望がありましたら生涯学習課までお問い合せください。デジタル社会に向けて一緒に学びましょう。

(ヘルプシール)
 次に、ヘルプシールについて報告させていただきます。
 美咲町をはじめ、津山市、鏡野町、久米南町でつくる「津山地域自立支援協議会」は、障害のある人らが周囲に望む配慮や援助を言葉で示した「ヘルプシール」を7月1日から交付します。 この取組は県内初の試みであります。
 シールは28種類あり、「知的障害があります」「とても苦手な音があります」「緊急時・災害時に支援が必要です」など、周りの人に理解してほしい内容やお願いしたい支援が記されており、携帯電話、手帳などに貼ってご利用いただけるシールです。
 「ヘルプシール」が必要な方は福祉事務所、または旭及び柵原総合支所に申請していただければ無料で交付します。
町民の皆さん、「ヘルプマーク」や「ヘルプシール」を見かけましたら、必要な配慮やご支援をよろしくお願いします。

(アフターコロナのまちづくり)
 次に、アフターコロナのまちづくりについてです。
 町は、旧片上鉄道開業100周年イベントや、「食堂かめっち。」来場者100万人記念イベントなど、まちのにぎわい創出のための取り組みをしっかり行ってまいりたいと考えています。
 まちのにぎわい創出には、まちづくりの主役である町民の皆さんの取り組みが欠かせません。既に、コロナ禍後の取り組みとして、各地で住民が主体となって、各種大会などの実施・計画の動きが見られます。
 今月11日には旭学園の開校を記念した「第1回あさひ・みやすみ卓球大会」が開かれ、町内外から121人が参加されたほか、社会人の強豪、三菱自動車水島卓球部の4選手が招待され、まじかで見るトップアスリートのプレーが大会を盛り上げ、対戦した子どもたちにとってもいい経験になったことと思います。
 8月14日には月の輪古墳発掘70周年記念「月の輪まつり」が開催される予定と聞いています。飯岡地域の方が主体となり、地域の歴史を振り返るとともに、先人からの遺産を後世に引き継ぐために実施されるとのことです。
このほか、8月19、20の両日には、総合型地域スポーツクラブを窓口とするミニトランポリンの全国交流研修大会が柵原地域で、8月には中央地域で花火が打ち上げられる「久米郡ふるさと夏まつり」、10月には中央運動公園で2万人の来場を見込む大規模なマルシェが計画されています。
 まちづくりの主役はなんといっても町民のみなさんです。自分たちの住んでいる地域をどのようにしたいのか、地域の皆さんが自ら考え行動するまちづくり、これこそが真のまちづくりであると信じています。美しく笑顔の咲くまちを目指して、ともに歩んでいきましょう。

(美咲町ぶどうの産地づくり総合対策事業)
 美咲町の特産品である「ぶどう」につきましては、ここ10年で出荷数量は2倍、販売金額は3倍と順調に伸びてきています。今年も美咲ブドウセンターで6月中旬から出荷が始まり、10億円以上の販売高になるのではと期待されています。
 町は令和5年度から5年間で、新たにぶどう栽培に取り組む方を6人、栽培面積5ヘクタールの増加を目標に新規事業をスタートさせました。お知り合いの方で新たにぶどうづくりに取り組みたい方がおられましたら、産業観光課にお問い合わせください。
 また、ブドウにかかわらず、新たに農業を始める方の初期投資にかかる費用を支援する制度も設けましたのでご報告いたします。

(企業誘致)
 次に、企業誘致についてです。町企業誘致条例の適用第1号となった熊本県に本社のある土木資材メーカー「高原木材株式会社」の木製くい製造工場の落成式が、4月28日に柵原地域の百々、書副地区で行われました。式では、石松真吾社長が「地元と関わりを持って共に発展していきたい」と頼もしいごあいさつをしてくださいました。
 現在県内で6人を雇用していただき、製品に使う県産木材の使用率は、現在5割ほどだそうですが、年々引き上げたいとのことで、県内林業の振興につながればと期待しています。
 今後も、町有地の活用や企業誘致に向けて検討してまいります。

(防 災)
 今年は平年より8日早く5月29日に梅雨入りとなり、台風2号も大雨をもたらしました。
 先月のゴールデンウイーク期間中の大雨では、
 本町を含め県内各地で24時間雨量が5月の観測史上最多になるなど、例年に比べて早い時期から大雨を記録しています。
 防災に関しましては5月27日、国や県、関係機関の参加による大掛かりな吉井川総合水防演習が実施されました。美咲町からも消防団が参加し、越水対策として土のう積み訓練を実践さながらに行いました。また、6月19日には、旭学園で学校、警察、消防が連携し、ヘリコプターや消防車、救急車も参加した大掛かりな防災・避難訓練が実施されました。
 災害時には、自助、共助、公助の連携が必要であり、やはり地域の自主防災組織の協力が欠かせません。9月3日に予定している全町の防災訓練には、各自主防災組織の参加を呼び掛けますので、積極的な参加をお願いします。
 梅雨はこれからが本番です。特に、梅雨末期には長雨による被害もたびたび発生しています。
 町は、防災訓練をはじめ、町民の皆さんの安全を最優先とした対応を実施してまいりますので、どうか、告知放送をはじめ防災情報などにご注意いただくとともに、身の安全の確保を第一に、早くな行動をお取りくださいますよう、お願いします。

 (まきばの館)
 最後に、旭地域にあります「まきばの館」についてです。オープン以来30年が経過し老朽化したことから昨年度半年間休館し、県がレストランの大改修と併せてバリアフリー化に取り組み、4月29日にリニューアルオープンしました。ドッグラン、バーべキュー施設も併設しており、ご家族皆さんで楽しむことができる自然いっぱいの施設になっておりますので、ぜひ「まきばの館」にお出かけください。

(終わりに)
 春から夏にかけ、美咲町では誘致企業の落成式、みさキッズパークのオープン、旭学園の開校、多世代交流拠点の安全祈願祭―などが相次ぎ、令和7年春の合併20周年を見すえ、まちが大きく動き始めました。

 先日旭学園を訪ねたところ、終業後、スポーツ少年団サッカーチームが練習までの一時間ほどの間、近くのコミュニティー施設で宿題をしており、それを地域の高齢者が見守っていました。児童の音読を聞いたり、練習場近くまでいっしょに送っていかれています。
 80代の高齢者女性が「子どもの元気な顔を見て、かかわれることがとてもうれしい。こちらが元気をもらっている」とうれしそうに話してくれました。
 旭学園開校記念の卓球大会も含め、新しい学校の開校を機に、住民主体で「学校を核とした地域づくり」が進んでいます。
子どもたちの笑顔のために、ひいてはそれが町民全体の元気のために、こうした善意と絆が全町に広がってほしいと願っています。
 町民みなさまにおかれましては新型コロナに加え、大雨による災害、熱中症など暑さ対策には十分ご注意をいただき、これから暑さが本格化する夏を元気に乗り切っていただきたいと思います。
 以上、諸般の御報告とさせていただきます。ありがとうございました。

 


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