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美咲町の文化財(美咲町指定重要文化財・旧旭町)
黒岩の護法祭
所在地:美咲町上口
美咲町指定重要文化財(無形民俗)(昭和63年3月31日指定)
天通山恩性験寺で、毎年8月15日真夜中に行われ、「ごうさま」の名で親しまれていたが今は行われていません。護法実に護法神が乗り移る密教的な行事で、タイマツの揺れる火を背景に自由自在に跳び回ります。護法実に捕まれば三年の命しかないといういい伝えのため、護法実が近寄るたびに見物人の輪が揺れ、祭りは大きな盛り上がりをみせます。豊作を祈るお祭りともいわれ、雨ごいとも関係があると言われていました。
参考文献
・『旭町誌 地区誌編』
近実の念仏踊
所在地:美咲町南
美咲町指定重要文化財(無形民俗)(昭和63年3月31日指定)
毎年8月14日夜8時から始まります。「えい、な-ま-みんさい」と念仏を唱えながら鐘を打ち、その鐘の音に合わせて太鼓をたたきながら踊り子は、五穀豊穣・悪疫退散・組内安全などの口上を述べてから、中へ外へ横へと活発に飛び跳ね踊ります。
梁瀬の念仏踊
所在地:美咲町西川上
美咲町指定重要文化財(無形民俗)(昭和63年3月31日指定)
毎年8月13日に行われます。真ん中に台を設け、台の側には踊灯を灯し、あちこちに提灯を灯します。追々に人が集まると、音取りが「熊谷次郎直実が・・・」と唄い始めます。増えた参加者が一斉に「そちょいよいとこせー」とそろって踊りだします。12時頃には、世話人が火を消して回り、後は闇となって終わります。戦後、一時止めていたが近頃復活し、のど自慢やカラオケも加わっています。
八柳の念仏踊
所在地:美咲町南
美咲町指定重要文化財(無形民俗)(平成10年6月23日指定)
毎年8月7日に行われます。阿弥陀様や御大師様への供養として念仏踊りが行われています。太鼓をつけた4人と念仏鉦を持った6人が拍手に合わせて太鼓や鉦をたたき、飛び跳ねて踊り、組内安全や五穀豊穣、健康を祈って踊ります。