「伝えたい繋ぎたい 地元の民謡講座」を開催しました(8月29日)
8月29日(木曜日)、郷土文化を知ろう~もっと地元を好きになる~愛♡(ラブ)地元シリーズ(全9弾)の第4弾として、「伝えたい繋ぎたい 地元の民謡講座」を開催しました。
講師は、民謡北部明泉会会長であられた故中西勝信先生の奥様で、勝信先生と二人三脚で長年にわたって民謡の発掘、継承、発展にご尽力された中西愛子先生、そして、勝信先生の一番弟子で、尺八の技量と共に地元の発展に貢献したいとの地元愛もしっかり受け継がれている原田康宏先生のお二人。
「下津井節」と「旭川高瀬舟唄」が唄えるように頑張りました♬
岡山県を代表する「下津井節」と、高瀬舟が往き来していた地元に伝わる「旭川高瀬舟唄」の2曲が唄えるようにと、三味線と尺八の生伴奏で繰り返し練習しました。なんと贅沢でしあわせな練習なんでしょう!
愛子先生曰く、「カセットテープレコーダーも無い時代、聴いてその通りに真似て唄って身につけていったんですよ。」と。自宅で繰り返し聴くことができないから、練習時の1回1回がほんとに真剣勝負だったことと思われました。先生は「希望者にはお手本の録音テープを用意できます。」とおっしゃり、私たちはいかに恵まれているかを実感し、みなさん、何としてもマスターしたいとの思いを強くされたようです。
40年以上もの長い間勝信先生にご指導いただいた、地元の高齢者の民謡講座の最後の受講生が、声を掛け合ってご参加くださっていて、十八番の1曲を披露してくださったり、「旭川高瀬舟唄」のお手本を唄ったりしてくださいました。「1年ぶりの参加で、久しぶりに本を出してみた。」「何日も前から唄ってみゅうるんで。」などなど、久しぶりに民謡が唄えることを楽しみにしておられた様子がうかがえました。
初めて参加した人は練習を積まれた人の唄声に「やっぱり違う~。」と感心して聴き入っておられました。
「今回初めて参加された方たちだけで、『下津井節』を唄ってみましょう。」と言われ、初めての方たちは一瞬引かれましたが、ちゃんと唄われ、先生から「合格」と言っていただきました。
「『旭川高瀬舟唄』は難しいので、もっと練習しましょう。」とのことでした。
あい間あい間には脳トレが♬
原田先生が、「尺八吹いてばかりだと酸欠になるんで・・・」と場を和ませてくださりつつ、お手製のグッズで脳トレをしてくださいました。口を休ませている時には頭を働かせて…賢く休憩✌
最後は、「ふるさと」と「赤とんぼ」の大合唱♫
原田先生が「故郷を忘れない、故郷を大事なものにしたい」との思いで選曲された「ふるさと」と「赤とんぼ」の2曲をみんなで歌いました。
勝信先生がおっしゃっていた言葉が脳裏に浮かびました。
「故郷を離れても、故郷に歌い継がれていた民謡を唄ったり、人に紹介したりできたら、故郷のことを誇りに思えるし、故郷を忘れず、思い出すことで力が出る。それで、みんなに唄い継いでいってほしいと思っとるんで・・・」
尺八の音色と共に、「山は青きふるさと、水は清きふるさと」の歌詞が心に沁みました。
「みんなで大事に地元の唄を唄い継いでいきたい」としみじみ思える講座になりました。