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青野町長 所信表明演説(平成31年3月定例会)

印刷用ページを表示する 更新日:2019年3月12日更新

 

 

青野町長 所信表明演説

(平成31年3月4日)

 

(はじめに)

本日ここに、平成31年美咲町議会3月定例会を招集いたしましたところ、議員各位には公私御多忙の中、全員の御出席をいただき、敬意と感謝を表します。

本定例会の開会と4月からの新年度を迎えるに当たり、私の政治姿勢及び町政運営についての基本的な考え方を申し述べさせていただきます。

 

(「小規模多機能自治」の実現に向けて)

まずは、「小規模多機能自治」の実現に向けて、述べさせていただきます。

 私は、昨年12月の就任以来、「人 輝くまち みさき」という考えの下、「地域が主役のまちづくり」、「課題を自ら克服していくための仕組みづくり」を行っていくため、「小規模多機能自治」の必要性を訴えてまいりました。

その第一歩として、担当職員とともに、13ある「協働のまちづくり協議会」のうち、加美、北和気、三保の3か所を訪問させていただき、5日は江与味に伺う予定です。先日は自治会長協議会の意見交換会に参加させていただくなど、自治会長の方々と話し合いを重ねてまいります。

 意見交換の中では、

・ 今頃になって役場が何を言いに来たのか

・ 住民のニーズと役場の考えにはズレがある

・ そもそも、役場の考えが伝わっていない

・ 消防、防災について、町は現行の体制や考え方を見直すべきではないか

といった厳しい御意見をいただきました。こういった声は、真摯に受け止めなければならないと考えています。

 しかし、最後には、町の置かれている厳しい現状を御理解いただき、「何とかせにゃいけん」という声を上げていただいた方もおられ、少しずつ新しいまちづくりに向けての手ごたえを感じております。残りの9地域についても、職員とともにできるだけ早くお伺いし、町民の皆さんの率直な意見をお聞かせいただきたいと考えています。

 「地域づくり」、そして「地域力」の強化は、一朝一夕には成しえません。私はこの10年が美咲町の勝負だ、正念場だと強い信念のもと、役場一丸となって取り組んでまいりますが、町民の皆さんにおかれましても、お力添えを賜りますよう何卒お願い申し上げます。

 

(福祉について)

 次に福祉についてであります。福祉施策はすべての町民に関係する重要な分野でありますが、その目的は「子どもから高齢者までの多世代、そして様々なハンディキャップをお持ちの方が、お互いに支え合い活き活きと健康に暮らしていけること」にあります。そして、それを実現することが、ひいては「地域づくり」や「地域力」の強化につながっていくものと考えています。

 さて、福祉施策を充実させていくためには、社会福祉協議会との連携が重要です。現在、社協が3~4か月おきに開催している「小地域ケア会議」、これは住民が支え合いの地域づくりを目指して開催している会議ですが、今年度から役場がお邪魔させていただいております。その席において、「地域包括ケアシステム」を含めた地域づくりと行政と社協との取り組みにより、若者から高齢者までが助け合う「地域共生社会」の実現に向けた取組ついて、説明とお願いを行いました。

 他方、すでに地域の方々が運営の担い手となって、介護予防や体力維持、交流の場として17か所で「通いの場」が、高齢者の居場所づくりとして「ふれあいサロン」や「ワンデイカフェ」などが約120か所開催されています。町としては、引き続きこのような取組を後押ししてまいります。

もちろん、元気で暮らしていくためには一人ひとりの健康づくりは欠かせません。美咲町国民健康保険では、歯科ドックに加え、今年度は歯科クリーニング助成を始め、新年度は新たに人間ドックの助成を予定しています。今ある各種検診とともに、町民の皆さんの積極的な受診を願うところであります。

しかし、健康づくりに取り組んでいたとしても、残念ながら病気になってしまう方もおられます。特に、「がん」は「国民病」とも言われ、日本人の死因の第1位であり、2人に1人が罹患し、3人に1人が「がん」によって命を落としていると言われています。私事で恐縮ですが、私が県議会議員時代、がん対策推進をする議員連盟の事務局長を務め、多くのがん患者会との対話を経て、岡山県がん対策推進条例案の提案者にもなりました。そうした経験をふまえ、まずは来年度から岡山県では本町が初めての試みとして「がん患者全頭用ウィッグ」の購入費の一部助成を始めます。がん治療に伴う脱毛の方を対象に、精神的・経済的不安を軽減するとともに、社会参加を促進することを目的としています。

また、医療の確保にも万全を期してまいります。旭地域にあります一般財団法人賀陽広済院 西川診療所が、今年度3月末日をもって閉院となります。それに伴い、4月から、土地、施設等を寄付していただき、町立の「美咲町西川診療所」として開院いたします。 

診療業務等については、社会医療法人緑壮会 金田病院に委託し、毎週火曜日・木曜日・金曜日の午前中に診療していただくこととしています。

 続いて、子育て世帯への取組としては、新年度から保護者の疾病その他の理由により家庭において一時的に養育することが困難となった児童を、児童福祉施設で一時的に養育を行うことができる「美咲町子育て短期支援事業」を実施し、児童及び家庭の福祉の向上を図ってまいります。

 障害をお持ちの方への取組としては、引き続き、黄福タクシーの障害者利用の試行実験を行うほか、手話の普及や聴覚障害者が安心して暮らせるよう、来年度には、「手話言語条例」の制定に向けて取り組んでまいります。

こうした一つひとつの取組の積み重ねが、町民の皆さんの健康で快適な暮らし、元気な地域づくりにつながっていくものと確信しております。

 

(教育について)

 次に教育についてであります。12月議会で述べたとおり、「地域力」を高めていくためのカギは、次代を担う子供たちにあります。しかし、本町においては、小学校、中学校ともに不登校の児童・生徒が多いことが課題となっています。

この度、不登校の生徒を支援するセンター的な機能を備えた「専用教室」が岡山県内に3か所設置されることになり、その1か所が中央中学校に設置されることになりました。新年度は、専属教員と支援員により、生徒個々の状況に応じた学習指導、生活支援を行っていきます。この「専用教室」を拠点として、小学校とも連携を図りながら小・中9年間を見通した積極的な不登校対策を行い、すべての児童・生徒が活き活きと学校生活を送ることができる環境づくりを行ってまいります。

なお、「21世紀型寺子屋」につきましては、検討の暇がなく、具体的なものを提示できる段階にありませんが、他の自治体の取組を研究するとともに、地域において協力いただける方を探すなど、実現に向け研究を進めてまいります。

 

(公共施設の再整備について)

次に、公共施設の再整備問題であります。12月議会で申し上げたもののうち、来年度中に

(1) 旭総合支所付近の再整備計画

(2) 柵原中学校区の学校建設

について、方向づけを行います。

 まず、「旭総合支所付近の再整備計画」については、高齢化と人口減少が目立つ旭地域において、地域の拠点となり、住民ニーズが満たされることが最重要です。今後、地域の方々の声を踏まえながら、具体の検討を行ってまいります。

次に、「柵原中学校区の学校建設」につきましては、自治会代表から御提案いただいた5か所の候補地について、「検討委員会」の示している選定要件等も検討し、比較検討の上、結論を出します。

柵原地域の学校の在り方は、地域の20年、

30年先の将来を左右する重要な問題です。柵原中学校、柵原西小学校、柵原東小学校、柵原共同調理場について、義務教育学校、小中一貫校等、今後の施設の在り方、運営形態についても議論を進めて、方向性を出してまいります。

なお、亀甲エリアについては、現在、原田地区から集会所整備の要望が寄せられていることから、この取扱いも含め、検討を進めてまいります。

公共施設の整備を巡る議論は、意見の隔たりが大きくなりやすいものではありますが、議員各位におかれましては、町民福祉の向上を第一にお考えいただき、建設的な御議論を賜りますようお願い申し上げます。

 

(平成30年豪雨災害からの復旧、防災対策)

続いて、平成30年豪雨災害からの復旧、防災対策についてです。昨年の豪雨災害からの復旧も町政上の重要課題であります。平成30年7月豪雨災害は、各地に甚大な被害をもたらし、本町でも公共土木施設災害92件、農地・農業用施設災害134件、林地災害3件、小災害、単独災害を含め、10億円を超える被害がありました。

 早期復旧に向けて、順次発注準備を行っておりますが、土木業者の人手不足もあり、復旧までにはかなりの時間を要するものと思われます。御迷惑をおかけいたしますが、関係者の皆さん方の御理解と御協力をよろしくお願いいたします。

 また、宅地については、今年度から予防、復旧についても細かな対応が出来るよう補助制度を新設しておりますので、御報告させていただきます。

 あわせて、昨年の豪雨災害の教訓を活かした防災体制の強化も急務であります。来年度は、防災カメラの更新を行うとともに、3台増設し、

15台の体制とします。また、柵原総合支所・総合文化センターにおいては、非常用発電装置を設置し、災害への備えを整えるとともに、本年度は柵原地域の指定避難所となっている柵原総合文化センター大ホールを改修し、避難所としての機能充実を図る予定です。

 今夏の台風シーズンに備え、急ピッチで復旧と防災体制の構築を行ってまいります。町民の皆さんにおかれましても、今一度、災害への備えを御確認いただきますようお願い申し上げます。

 

(農林業振興について)

続いて、農林業振興について申し上げます。農林業は本町の主要産業であり、その保護、育成、振興は大変重要であります。しかし、近年、少子高齢化等により農業離れが進み、耕作放棄地が深刻な問題となっております。

そこで、農業振興作物でありますショウガなどの種苗に対して補助制度を新設し、農地保全と農業振興を図ってまいります。

また、耕作放棄地と同じく、鳥獣による農作物被害も深刻な状況となっています。対策として、柵などによる防護と並行して、捕獲・駆除にも力を入れてまいります。猟友会駆除班員の高齢化などを踏まえ、狩猟免許の取得に対し経費の全額を補助することにより、駆除班員の確保を図るとともに、「箱わな」についても貸与数を増やしてまいります。

 加えて、森林の保全も重要な課題です。本町の面積の7割は森林が占めておりますが、森林経営管理法により森林所有者の経営管理の責務が明確化され、管理が義務づけられました。

 しかし、木材単価が安く、適時の森林管理が行われていない現状があります。適切な森林管理を促進するべく「美しい森林づくり基盤整備事業」を新設するとともに、「間伐材搬出促進事業」を拡充するなど、より良い森林管理ができるよう進めてまいります。

 

(機構改革について)

これまで御説明申し上げたもののほかにも、課題は山積しております。これらの諸課題の解決を強力に推し進め、また、「人 輝くまち みさき」を実現するため、機構改革を実施します。

まず、総務関係では、総務課、まちづくり課及び情報交通課を再編し、総務課、理財課、地域みらい課及びくらし安全課といたします。

新設する理財課には、予算、町有財産の統括管理、入札・契約を、地域みらい課には、町勢振興計画等の各種計画の策定や、「協働のまちづくり」事業、空家対策を担わせ、今後のまちづくりにおいて主導的な役割を果たすことを期待しております。

また、くらし安全課については、昨年来、課題となっている消防、防災と、重要なライフラインであるみさきネット、路線バス、黄福タクシーに関する事務を一元的に担当させ、住民の皆さんの安全・安心の実現を目指します。

続いて、民生関係ですが、役場本庁1階の住民課と税務課を統合し住民税務課とします。住民ニーズの高い手続の大半が一つの窓口で行うことができるとともに、今後マイナンバーカードを使用しての住民票等のコンビニ交付サービスの普及にも取り組み、窓口サービスの利便性の向上を図ってまいります。

さて、先日、町内の理髪店を訪れた際、「最近、窓口の職員がしっかりあいさつをするようになった。」とお褒めの言葉をいただきました。これは、町民の方々にも役場が少しずつ変わりつつあると感じていただいている証であると思います。今回の機構改革に限らず、引き続き、組織風土の変革に取り組み、積極的に職員が地域に出向いていくことで「町民の幸せのために自ら学び、考え、そして行動する」役場を目指してまいります。

 

(たまごスプーンリレー(ギネス挑戦))

続いて、たまごスプーンリレーについて御報告いたします。本件については、既に広報誌や各種団体の方々を通してお知らせとお願いしておりますが、今週末の3月10日日曜日に「ギネス世界記録への挑戦!」と題して、生卵をスプーンでリレーしていく記録に挑戦するものです。

挑戦には、現在の世界記録283人を上回る参加者が必要ですが、議会、町民の皆さんの協力により挑戦できる準備が整いました。

当日まで世界記録へ向け練習を重ねていただき、世界記録が達成できるよう御協力をお願い申し上げます。私としては、これを機に町内外に美咲町の底力をアピールするとともに、町の一体感を醸成にもつなげていきたいと考えております。当日は私も参加させていただきますので、よろしくお願いいたします。

 

(終わりに)

 終わりになりますが、来る4月30日には、天皇陛下が御退位され、皇太子殿下が翌5月1日に御即位されます。したがって、本町においても今定例会が平成最後の議会となります。

 急速に進む少子高齢化、過疎化に真正面から立ち向かい、私たちの子や孫の世代に、豊かで住みよい美咲町を引き継いでいくことは、今を生きる我々に課せられた大きな責務であります。

平成の大合併で誕生した美咲町も、明治、大正、昭和の各時代において、幾多の困難を先人達が力を合わせ乗り越え、脈々と受け継いできた旧3町の伝統と歴史の上に成り立っています。先人達の歩みと同様に、平成の、その先の時代に向かって、町民一致団結の下、美咲町の明日を共に切り拓いていこうではありませんか。

 御清聴ありがとうございました。


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