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美咲町の文化財(岡山県指定重要文化財・旧柵原町)

印刷用ページを表示する 更新日:2019年12月2日更新

本山寺 (じょう)行堂(ぎょうどう)

所在地:美咲町定宗403

岡山県指定重要文化財(昭和34年3月27日指定)

本山寺

 永正16(1519)年建立。天台宗のみに存在する修行する場で、岡山県下唯一のものです。文字通り「常に修行する場所」で、江戸時代の常行堂の形態を伝えています。(かえる)(また)や海老虹梁、木鼻に当時の原型を止めています。単層宝形造り、茅葺です。建物は、昭和50(1975)年に全解体修理され、今日に至ります。内部には、来迎壁を設け仏壇を置き、阿弥陀如来を安置し、その後方に二十五菩薩を置かれています。かつては、「阿弥陀堂」と呼ばれていました。阿弥陀如来像は、等身大、鎌倉時代に作られています。

参考文献

『柵原町誌』

直原宣章『岩間山本山寺(天台宗)寺の歴史と所蔵文化財の調査・研究』2007年

 

本山寺 霊廟(おたまや)

所在地:美咲町定宗403

岡山県指定重要文化財(昭和34年3月27日指定)

 本山寺

 承応元(1652)年建立、屋根は杮葺です。美作国を領した津山城主森長継が徳川家への忠誠を表明するために建立された特殊な建造物です。宝形造の本殿と入母屋造の拝殿を切妻造の中殿でつないだ権現造の配置様式で平入の唐門と板塀が附属しています。本殿の奥正面に仏壇を設け、中央に十一面観音、その両脇に三代将軍家光と四代将軍家綱の霊牌を祀っています。

本山寺

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本山寺 長屋

所在地:美咲町定宗403

岡山県指定重要文化財(昭和34年3月27日指定)

本山寺

 弘化2(1845)年建立。津山城主松平斉民が霊廟の番士の長屋として建てた建造物です。桁行9間、梁間2間、単層、入母屋造り、浅瓦葺き、高い石垣の上に建てられ、石垣の中央に埋門(うずみもん)を設けており、山城の平櫓のような構です。

 

 

本山寺 仁王門

所在地:美咲町定宗403

岡山県指定重要文化財(昭和34年3月27日指定)

本山寺

 貞享3(1686)年建立。三間一戸、八脚門、入母屋造。山之上村(現高城)の石戸氏一族によって再建されました。一部に室町期の様式を伝えています。両側に鎮座する仁王像は均整のとれた美しい像です。平成元(1989)年解体修理および屋根葺き替えが行われました。寺伝によれば、三重塔の南に永禄7(1564)年に再建された仁王門があったが、江戸中期に焼失しました。

 

 

 

本経寺 本堂 付棟札

所在地:美咲町吉ヶ原569

岡山県指定重要文化財(昭和37年4月3日指定)

 本経寺

 元和4(1618)年、三世日信の再建。桁行三間、梁間三間余、一重、入母屋造、瓦葺。顕本法華宗の寺で、内陣の奥に禅宗様の須弥壇を置いて、仏坐を作り釈迦三尊の木像を祀ります。桃山様式をよくとどめた仏堂でこの地方では珍しい文化遺産ということができます。

 

 

本山寺 宝篋印塔(石造)

所在地:美咲町定宗403

岡山県指定重要文化財(石造文化財)(昭和34年3月27日指定)

 

 応永6(1399)年建立。時代の特色をもった造りです。花崗岩、高さ142㎝、塔身に線刻の月輪を施し、内に金剛界四仏種陰刻しています。

宝篋印塔とは・・・インドの阿育王が84000の塔を建て、これが中国に伝わり84000の銅塔を造り、これに宝篋印陀羅尼経を納め、諸国に分け与えました。これに習いわが国では、石で造った塔婆が宝篋印塔で、平安時代末期から造られ、鎌倉中期から墓碑追善塔に転化しました。

 参考文献

『柵原町誌』

『柵原町の石造物』柵原町教育委員会 2001年

 

本山寺 六角型舎利塔(石造)

所在地:美咲町定宗403

岡山県指定重要文化財(石造美術)(平成4年4月3日指定)

本山寺 

 高さ177㎝。塔身に装飾はないが、舎利器を納めていた形跡が伺われます。塔身には「大願主覚清 康永三年甲申六月一八日 仏阿」の銘が刻まれています。これは、朝鮮の舎利塔を日本式に簡略化したものらしい。日本では、この舎利石塔が唯一の遺物です。

参考文献

『柵原町の石造物』柵原町教育委員会 2001年

 

 

月の輪古墳

所在地:飯岡206-3

王子93-3

岡山県指定重要文化財(昭和34年3月27日指定)

  月の輪古墳 

 飯岡・王子にまたがる標高約320mの太平山(おおひらやま)の山頂に造られています。月の輪古墳は、今から約1500年前の西暦4C末~5C初に築造されたと推定されています。昭和28(1953)年8月15日月の輪古墳の発掘には住民や学生など延べ1万人もの人が参加し、その発掘方法は「月の輪方式」と呼ばれ、今でも注目を集めています。古墳をとりまく円筒ハニワ(朝顔形もあり)の列は上下三段に並び、最下列のハニワは約2m間隔で中段及び上段のハニワ列は密に並べたてられていました。他に、古墳の北部造り出しの中央には家・舟のハニワが配置されていました。

参考文献

近藤義郎・中村常定『シリーズ遺跡を学ぶ㊷地域考古学の原点 月の輪古墳』新泉社 2008年

 

本山寺 木造鬼面

所在地:美咲町定宗403

岡山県指定重要文化財(工芸)(昭和48年5月15日指定)

 本山寺 

 昔の節分の豆まきの時に使用されていた鬼面。表面全体に朱漆、頭部には黒漆をかけ、植毛していました。墨書銘に「播州佐用庄佐用姫大明神 康安二年(1362)壬寅」とあります。播磨の赤松氏が美作への支配権を顕示するために寄進したと考えられています。

参考文献

『岡山県文化財総覧』(財)岡山県市町村振興協会 1995年

 

月の輪古墳

所在地:飯岡206-3

王子93-3

岡山県指定重要文化財(考古資料)(昭和59年4月10日指定)

 月の輪古墳 月の輪古墳

 飯岡の「月の輪収蔵庫」には、月の輪古墳で発掘された出土品が展示されています。冑の埴輪、甲形埴輪が墳頂に立てられていました。武具としての鉄器類が多く、古墳の主は武人としての性格、おそらく中国山地の最も適した砂鉄を処理したいわゆる製鉄方法を知った豪族との説もあります。

 

 

本山寺 絹本著色両界曼荼羅図

所在地:美咲町定宗403

岡山県指定重要文化財(絵画)(平成4年4月3日指定)

 本山寺 本山寺

  金剛界曼荼羅図                   胎蔵界曼荼羅

 鎌倉時代の作と推定される県下で最も古い曼荼羅図とされます。金剛界曼荼羅は、縦150.2㎝、横136.8㎝胎蔵界曼荼羅は縦148.2㎝、横136.7㎝です。

 

本山寺 板絵観世音菩薩三十三身応現図及び板絵不動・毘沙門図

所在地:美咲町定宗403

岡山県指定重要文化財(絵画)(平成4年4月3日指定)

本山寺 本山寺

 本山寺本堂の内陣、側柱間の内壁上方に3枚1組にして額装され、それに不動・毘沙門2枚1組の額が附属し、計12額が掲額されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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